2013年8月14日水曜日

入院日記平成25年7月23日火曜日 腎生検当日

入院日記平成25年7月23日火曜日 腎生検当日

いよいよ一番気がかりだった腎生検の日が訪れてしまいました。

昨夜は、あまり早く寝ても今日の昼間横になりっ放しなんだから返って睡眠不足気味のほうがいいんじゃないかと思って24:00過ぎまで起きていた。

入院してから初めて点滴をつながれてない環境で寝られたので、多少気になる点滴の配管も気にせずに寝返りを打てるというのは楽だった。

緊張のほうが勝り空腹感もそれほどでもなかった。

目を開けてみるとまだ4:00だったが検査を受ける緊張で二度寝は出来そうにないので、そのまま横になって「ipod touch」のニュースなんかを見ながらゴロゴロしていた。













5:30頃からトイレに通ったり体重を量りに行ったり、やはりどことなく落ち着かない。

6:30に看護士が来て検診と血液採取をして今朝の分の薬を飲む。

7:00にいつも通り「蒸しタオル」



を持ってきてくれたので身体を拭いてから洗面所で髭剃り。



執行を待つために身を清めるといった儀式のように。

8:00に配膳された朝食を食べている皆さんを羨ましいと思いながら、今日から明日までの丸一日を過ごすための個室はナースステーションのすぐ隣だ。10:00までに移ることになっているので、生活に必要なものを一通りテーブルの上に用意することにする。

検査終了後は6時間の絶対安静で寝返りも膝立もダメ。その後は病室内でトイレを済ませるだけの移動だけ許可されるということだ。

右隣の人は今日退院だそうだ。朝から準備していた。

10:00頃個室に案内され一通りの用意を載せたテーブルも後から運んでくれた。
背中からの検査なので術着は前後反対に、合わせが背中になるように着替える。


(↑これを前後反対に使うのね。)

ますます緊張度が高まってくる。

テーブルの上のものをへやに備え付けてあるカウンターに片付けて更に待ち続けると看護士さんが検査に必要な点滴を打ちに来て左腕の静脈を探していると担当の先生と腎臓内科の先生三名が入室してきたので看護士さんに代わって点滴も担当の先生が打ってくれた。



点滴をされると自由度が無くなるのでさらに緊張が高まる。

ベッドの上にうつぶせになるように言われ横になるともう完全に「俎板の鯉」である。もう何をされてもどうしようもない。

エコー検査のモニターが自分の目の前に据え付けられて、えっつ!自分でも見ながら刺されるの!?もう緊張は極限状態。


こんな感じ。

背中を消毒しますと言われ何か棒のようなもので円を描くようにグルグル腰の辺りを撫でている。

針を刺す部分を囲むように何か紙のようなもので囲んでいるみたいだ。

怖さのあまりベッドのフレームに腕を絡ませガッチリ掴むような体制になってしまう。

エコーのセンサーを当て息を吸って、止めてなんてやっているとモニターに肝臓らしきものが写っている。

麻酔します。の言葉に身体を硬直させる。

ブスッ!と針が刺さり麻酔液の注入が始まると思わず「痛てっっつ!」と言ってしまった。

最初だけ少し痛いですよ。なんて少しじゃねーよ!

もう一度麻酔液を追加します。なんて言われてまた「痛てっっつ!」。

まだ刺してないですよ。えっつそうなの?痛いような気がしたんだけど。

麻酔が終わりもう本番みたいだ。

ググッと刺している感じがする。



痛くはないや、良かった!

モニターに針が写ってる。うぉー刺さってるよ、大丈夫かな?

息を吸ってはい止めて、のところで腎臓がモニターの真ん中に固定。更にグッと刺すと腎臓らしいものに針が突入。

肝臓が押されてる感じがする。

「カチンっ!」とタッカーみたいな音をさせているものが細胞を採取する機械なのか。



こんな感じか?


針を途中まで抜いたのか身体から抜いたのか分からないが抜いたところでハイ楽にして。これを更に二回やって終了。

先生が刺したところを手で圧迫して10分位か、再度エコーで腎臓の出血などを確認してから背中に何か、ガムテープを切って貼る時の音をさせて何かを張り付けて押さえる。

じゃあ仰向けにするんで万歳してくださいなんて言われてごろっと転がって位置を直したらこれでしばらくこのままだ。

腹を触診して問題ないことを確認するとすべて終了。ここまで20分位だろうか。

器材が片付けられ部屋に一人になると時間が分からない。1時間位してからだろうか、女房が部屋に来てくれた。

腕時計を取ってもらうと丁度11:30だった。



女房に11:30頃に来てくれればと話をしていたので、かなり気を遣って1分も違わずに入室したんだろうと思う。女房なりに緊張してるんだろうなと思った。

看護師さんから事前に聞いた話では、腎生検をした後の絶対安静の状況では尿意をもよおす人が少なく六時間我慢する人も多いし、出そうと思ってもなかなか出ない人が殆どだと聞いていたが、自分の場合違っていたようで、13:30頃に尿意をもよおしてきてしまった。

「尿瓶」に出すのも嫌だなとは思ったが、一度したいと思うとそのことばかり考えてもっとしたくなってきた。



全部、女房にやってもらおうかとも思ったが、下着もズボンも腰まで穿いちゃってるので検査跡に触ったりして出血したりしたら大変なので看護士さんを呼んでやってもらうことにした。

看護師さんが手際よく下着を下してくれ尿瓶をあてがってくれた。じっくり出そうと思ったが、ジャンジャン出てしまい尿瓶が溢れるんじゃないかと心配するくらいだった。結果550cc出ていた。

排尿一回目、二回目は血尿が有るか無いかを看護師が見極めないとならないと言われていたので終了後は看護師さんに処理をしてもらう。

気持ち良くなったところで、眠気が来て少し寝に入っていたが、点滴を替えに来た看護師さんの気配で目が覚めた。

その後も15:00位だろうか、また尿意をもよおしたので今度は全部女房に任せてあてがってもらう。今回も500cc以上。

次は16:30頃にもよおしたがそろそろ絶対安静を解除するための検診の先生が来そうなので我慢することにした。

17:00過ぎて先生一行が来てくれて外見からと触診で解除の確認をしてもらい放免になった。自分でトイレに行ってもいいという許可をもらったので、長いこと同じ姿勢でいたので起き上がるのも動作が緩慢になってしまったが、腰の痛みも少なくすぐに歩ける状態に戻っていた。

取り敢えず我慢していたトイレに行ってまた500cc超えの尿が出た。

部屋に帰るとベッドの背もたれを起き上がらせてくれてベッド上で食事を取れる体制を整えてくれたのでベッドに上がってみるもなんか窮屈だな。あまり腰をひねったり曲げたりしないように注意されているので仕方がないか。

絶対安静中の時間に女房を散々退屈させたので何回か8階のレストランに行って来いと勧めたがお腹が減らないと言ってとうとう最後まで部屋で過ごすことになってしまったがずいぶん大変だったんじゃないかと思う。俺のほうは気ままに話し相手になってもらったり音楽を聴いたりと女房がいるお蔭で六時間を楽に過ごせて大変感謝している。



自分の食事が運ばれてきたら帰ろうかと言っていた女房を送り出して二十四時間振りの食事の時間が来た。

運ばれてきたもののメモには腎生検食とある。

茶碗に小さなおにぎりが三個、いつものご飯は150㌘なので一個当たり50㌘なのだろう。それぞれがラップで包まれていた。点滴で片手が拘束されていても食べられるようにとの配慮だ。

片手食事なので手を汚すだろうとの気遣いでおしぼりも一緒に届けてくれた。

小さなささ身チーズフライが10個くらいあるだろうか、やはり片手でつまめるように楊枝が刺さっている。
トマトの角切りが少々。
牛乳100cc。



とまあ、二十四時間振りの食事でもボリュームはいつもの通り。

これらをちびちびといつものように15分で完食。

背もたれが起きてる状態でベッド上にいるのも辛いもので看護師さんには早々と平らな状態に戻してもらい横になってくつろぐことにした。

今日は腰に傷があるし、あまり動かしてもいけないので寝に入ることはできないかもしれないけどずっと横になってることにして、長い夜が明けるのを待つしかなかった。

点滴の時間当たり送り量が減ったので尿意の感覚が長くなった。一度21時に行っただけだ。

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